忍者は会社員の如し。‬

我が問う。果たして江戸たる由縁とは。

忍者かえでは、会社員の如く、ただ真っ直ぐに走ることにした。

「白線の内側を歩きなさい」

「時間はきちんと守りなさい」

果たしてかつての江戸には、このような理不尽はあっただろうか。

少なくとも、時の遊郭では誰しもがただひたすらであるだろうに。もちろん、日常と非日常を区別できないのは若さ由縁である。

それすら手放したくないほどに、武士になるのを拒んでいる。それとも、幼い心を持ったまま立派になれるのか。明け六つ時を歩く武士は逞しく、人の流れのうちにいる訳でも無い。自ら歩いている。

我は忍者である。坊でもなければ武士のようでも無い。宙ぶらりんである。夜に駆け、昼に聞き耳を立てている。だが周りを見渡してみると、世界は逆だ。

それならいっそ忍者らしく、より術を究めれば良いのだが。果たして修行は進んでいるか。忍法は如何程覚えたか。都合のよろしい我は、坊や武士の真似事にもちょっかいを出す。

迷っている。迷っている。

ことは自明で、年末の暦に踊りはぜるべきなのだ。西洋風に言えば、モラトリアム衰退期のクライシスこそがノスタルジーとなれり。

忍者かえでは、師匠の如く、ただ真っ直ぐに走ることにした。

忍者らっしゅっ!!

忍者らっしゅっ!!

Kaede Takadaposted withアプリーチ

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